除菌ジェル、除菌アルコールって効き目があるの?
風邪が流行すれば、掃除の時にも有用である除菌スプレーや除菌ジェルの出番が増えてきますよね。ところで、この「除菌」という文言を鵜呑みにしても大丈夫なのでしょうか。また、使用に際して、危険性は一切ないのでしょうか。
そこで、除菌スプレーや除菌ジェルの効果的な使用方法や注意点についてまとめてみましたので、ご参考にしてください。
除菌スプレーの効果的な使用法
除菌スプレーを手が濡れたままで用いれば、その水分の量の分だけ、除菌スプレーの濃度が薄くなってしまうために除菌効果が減少してしまいます。机や床などを拭く際には、しっかりと水気を取り除いた上で、除菌スプレーを用いることが大事です。手にとって使う際にも同様であって、水分ができるだけない状態で用いたいですね。
除菌スプレーをしても手洗いしない人がいるようですが、除菌スプレーは雑菌に対して効果があるのみで、汚れを落とすことには向いていません。除菌スプレーや除菌シートを使う際は、手洗いが不可能な時など、どうしてもやむを得ない場合のみに留めておきましょう。
除菌スプレーと二度拭き
除菌スプレーを使った時でも、洗剤と同様に二度拭きをしたいものですが、除菌スプレーでは、やらないほうがいいです。1度目で拭いた雑巾には雑菌が大量に潜んでいるために、その雑巾でもう一度拭いてしまえば、大量の雑菌をこすりつけることになってしまいます。そのために除菌スプレーの2度拭きはやめておきましょう。
除菌スプレーや除菌ジェルは、使用後はそのままにしておいて、水拭きをしたり、水洗いすることは極力避けましょう。
除菌スプレーや除菌ジェルの効果
除菌スプレーや除菌ジェルは、主としてアルコールが配合されているために、揮発を惹起しやすく、少量であれば、除菌できないままにアルコールの成分が蒸発してしまいかねません。
エタノールは、大腸菌などのあらゆる細菌やウイルスに殺菌効果を発揮するのですが、ノロウイルスやロタ・ポリオ、肝炎ウイルス等に関しては、効き目がなく、万能ではないので注意が必要です。ノロウイルスを殺菌するには、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
除菌の効果とは、どの程度のもの?
除菌といえば、ありとあらゆる細菌に対して効力を有するものと考えられがちですが、イメージ的には、その場から移動させているだけなのです。風邪の予防のためには、手洗い及びうがいが基本です。
除菌というものは万能ではないにしても、日本は湿気があり、適温であるために、細菌や雑菌の温床となりやすいです。そうしたことから、適宜除菌する必要性は高いといえます。